元北大低温科学研究所長で雪崩研究の第一人者、秋田谷英次さん(75)=岩見沢市在住=が今月、同市北村で雪質を調べた結果、雪崩を起こしやすい 「しもざらめ雪」が例年以上に増えていることが分かった。秋田谷さんは「山間部で雪崩の危険が増している可能性がある」と、注意を呼び掛けている。

 しもざらめ雪は、氷の粒状の雪で、触るとぱらぱらと崩れるのが特徴。日中に温度が上がって解けかかった雪が、夜間の放射冷却で凍結して生じる。この上に新雪が積もると、見た目は分からないが、表層雪崩が起きやすくなる。

 秋田谷さんは同市北村内で13年間、雪の硬さなどの定点観測を続けている。今年は積雪1・2メートルの観測地点を地面まで掘り進んだところ、地面から 8~10センチに、これまで見たことがないほど軟らかいしもざらめ雪の層を見つけた。しもざらめ雪は少雪で発達しやすいため、雪が少なかった年末年始にで きた可能性が高いという。

 秋田谷さんは「岩見沢の状況から推測すると、道内の山間部は表層雪崩が起きやすくなっている可能性が高い。しもざらめ雪は雪の重さで固まりつつあるが、冬山登山者らは少なくともあと1カ月間は注意が必要」と指摘している。

「しもざらめ雪」例年以上に増加 元北大低温研所長が指摘-北海道新聞[自然・科学]